外反母趾

靴マジックにお越し下さる方の足トラブルで多いのは「浮き指」「外反母趾」「偏平足」「巻き爪」です。またそれらが原因で靴との相性が悪く、タコ、ウオノメなどでお困りの方も多くおられます。

この中でも特に「合う靴がない！」とお困りなのが、外反母趾の方です。しかも外反母趾は足だけの問題ではなく、腰痛や体幹の弱さなどの様々な症状の原因となります。

外反母趾とは、足の親指が付け根のところで、小指側にくの字に曲がった足の状態を言います。足そのものの痛みがあり、歩行が困難であったり、靴を履いた時の強い痛みや、また腰痛、膝痛、肩コリ、頭痛、猫背、体幹の弱さなど多くの症状につながる場合も多く、早めの対処が必要となります。

15度以上の角度のついた曲がりを外反母趾と言い、重度になってくると40度を超えます。ただし、角度が軽度で見た目はそれほどひどく見えない外反母趾でも痛みが強い方も多いです。症状が進行している時に痛むことが多いので、今軽度であったとしても今後症状が強くなる場合もあります。

よくハイヒールなどの靴が原因と言われます。もちろんそれもありますが、それだけではありません。先の細い靴を履かない子供や男性にも外反母趾はみられます。

外反母趾の原因は大きく二つに分けられます。

【原因1】

かかとの上にある距骨（きょこつ）という体の土台となる骨が歪むことで起こります。多くは距骨が内側に倒れるオーバープロネーションという状態です。距骨は筋肉とつながっていないため、大変歪みやすい骨です。この歪みが歩行の悪さを引き起こし、足裏のアーチを崩れさせ外反母趾へとつながります。まずはこの歪みを改善し、足指が地面を蹴り、膝のお皿の中心がぶれずに前を向く正しい歩行となるようにしなくてはなりません。

【原因2】

遺伝による外反母趾もあります。小学生低学年から見られる外反母趾は遺伝的な要素も疑われます。その場合、親指以外の指も小指側に曲がっていたり、親指の爪が外側に向いていたりしていることが多いです。これらは歩行指導だけで改善することは難しく継続的なサポートが必要です。

飛び出た親指の付け根の部分が靴に当たることで圧迫されて痛かったり、こすれて痛むことが多いからです。また外反母趾の方で、小指が薬指側に曲がった内反小趾も併発している方も多くおられます。その方は小指の付け根部分も靴にこすれて痛む事もあります。

そういった痛みは、一見幅の広い靴を履けば解決できそうに思いますが、実はそれは一時的な事であり外反母趾の部分が当たらない様にと幅の広すぎる靴を履き続ける事は、結局外反母趾を悪化させる事も多いです。

外反母趾や内反小趾は、足のかかとの傾き（オーバープロネーション）により歩行が悪くなり、足裏のアーチが崩れる事によって起こります。まずはオーバープロネーションを解決する事が重要です。

しかしオーバープロネーションをカバーしながら外反母趾や内反小趾にも対応した靴を探すとなると、外反母趾の方の靴選びは大変難しいと言えるでしょう。

外反母趾の方はブカブカの靴を選ばれる事が多いですが、まずはそこから見直して頂く事をお勧めします。大きな靴は一歩ごとに前が先に滑り、かかとがパカパカと浮きます。その状態は足だけでなく腰痛、膝痛などのつらい症状へとつながります。だからと言ってきつすぎる靴も痛みが強くなる原因となります。

まずはご自分の足のサイズをしっかりと把握し、サイズの合う靴を履くことが重要です。またインソールの合う靴を選ぶことも大変重要ですが、外反母趾はそれぞれ角度やアーチの崩れの程度も違う為、外反母趾の方に合うインソールというのはなかなか難しいです。そこで医療用矯正インソールが必要となります。

靴マジックでお作りする医療用矯正インソール「フォームソティックス メディカル」は外反母趾の方のアーチの崩れをしっかりとサポートし、正しい歩行へと自然に導くので楽に歩けるようになります。

日本には、外反母趾対策として様々なものが出回っています。私も今までに外反母趾対策グッズを色々と調べたり実際に使ってみたりしました。ですが、外反母趾の元々の原因は、かかとの距骨（きょこつ）という骨が歪むことです。その原因に対してアプローチしなければ意味がないと思います。今までに意味がないと感じた外反母趾対策を少し書いてみますね。

・足に巻くテーピング

【意味がないと感じた理由】

長くても2日程度しかもたず、かゆみ、かぶれがでたり自分自身ではうまく貼れない。

【当社で改善した点】

中足骨という足の骨をきちんとしめる高機能5本指靴下を履く。履くだけでテーピングと同じ効果が見込める。

・外反母趾用サポーター

【意味がないと感じた理由】

足の指を広げる物や、指の間に挟む物は、ただの対処療法で根本治療ではない。まずかかとの距骨の傾きを元に戻すことをしないと意味がない。

※余談ですが、以前ニュージーランドの足病医による足の研修会に参加した時、日本には外反母趾用サポーターがあちこちに売っているのを見て驚いていたそうです。その様なサポーターは意味のない物として世界には無いそうです。それだけ日本は遅れているのですね。

【当社で改善した点】

高機能5本指ソックスを履くことで、中足骨をきちんとしめた上で、ひと固まりになって浮いている足の指を一本一本使えるようにする。

・外反母趾用シューズ

【意味がないと感じた理由】　

単純に幅を広くすれば楽になるという考えで、5Ｅ以上の幅が広くなっているだけの靴や、拇指が当たる部分が柔らかくなっている靴、これらもやはり対処療法にすぎません。これではかかとの骨は元に戻りません。むしろ幅の広すぎる靴は、外反母趾の悪化も考えられます。

【当社で改善した点】

ただ幅の広いだけの外反母趾専用シューズを使わなくても、自分の気に入ったシューズに自分の足裏の形やかかとの傾きを整える「医療用矯正インソール」を入れる。

外反母趾の方は基本的に浮き指の方が多いです。まずは正しい歩行をして浮き指状態を改善することが重要です。正しい歩行は指先に体重を乗せて歩くという意識が大切ですが、正直長続きしません。

そこでインソールの出番です。医療用矯正インソールを入れると指先を使って歩くことができ、自然に浮き指状態が改善します。また崩れたアーチをしっかりサポートするので、かかとの傾き（オーバープロネーション）が起こらなくなり、左右の膝がまっすぐぶれずに前を向く正しい歩行へと導いてくれます。

正しい歩行が出来れば、外反母趾そのものの痛みだけでなく、腰痛、膝痛、股関節痛、肩こり、猫背などの様々な症状が改善し、体幹が強くなることでふらつきなども起こりにくくなります。

ただし足の裏は、形、アーチの崩れ具合など100人いたら100通りの足裏があります。だからこそ足に合わせて製作する必要があるのです。当社では医療用矯正インソール「フォームソティクス メディカル」をお一人お一人の足に合わせて製作致します。

靴マジックの外反母趾サポート

ご自分の足が外反母趾かどうかを測定することからスタートします。足裏測定器フットルックを使って、足裏に外反母趾や浮き指、偏平足などの変形はあるのか、どこに必要以上の圧がかかっているのかなどを知って頂きます。その上で適切な対処法をお伝えしていきます。

靴マジックで大人気の医療用矯正インソール「フォームソティックス メディカル」。距骨を整え、外反母趾の崩れたアーチをお一人お一人の角度に合わせてサポートし、指先からかかとまでを使って歩く正しい歩き方を自然に行います。

正しい歩き方をすると、重心が正しい位置にかかり体幹が強くなります。外反母趾そのものの痛みが改善するだけでなく、腰痛、膝痛、股関節痛、肩こり、猫背、左右の肩の高さの違いなど多くの症状が改善する方が多いです。

私の妻も子供の頃から重度の外反母趾ですが、正しい靴とフォームソティックス メディカルで生まれて初めて痛くない靴に出会い腰痛も皆無です。

フォームソティックス メディカルの制作時間は約40分です。当日履いて帰ることができます。詳しくはこちらをご覧下さい。

合う靴がないとお困りの方に人気があるのが、外反母趾のために作られたシューズ、Lafeet（ラフィート）です。親指と第二指の間が空くことで、くの時に曲がった親指が独立して真っ直ぐに伸び、足指全体の浮き指状態が改善します。指先が地面をつかむ構造になっているので、外反母趾の方は、今までどんな靴でも得られなかった楽に歩くという感覚になる方が多いです。私の妻も、履いた瞬間に「走れる！」と言ってしまったほど日本人の外反母趾を研究して作られた靴で安心の日本製です。靴マジックはラフィートの取扱店舗です。気になる方はぜひ一度お試し下さい。

大人気のラフィートに新モデル登場！さらに履きやすくなってカラーも5色から選べます！

岡本製甲株式会社製

足袋型シューズ　Lafeet  for Walking（ラフィートVL07）5色

22.5～24.5ｃｍ（0.5ｃｍきざみ）

※女性サイズのみのお取り扱い

　12100円（税込）

最近は5本指ソックスを履く方が増えてきました。ですがただ5本に分かれているだけのソックスと、アーチをきちんとサポートできる高機能ソックスでは雲泥の差があります。靴マジックでは、指先が地面をしっかりと捉え、中足骨を締めて指先を開きやすくしさらにアーチをサポートしてくれる機能性の高い5本指ソックスを推奨しています。

高機能5本指ソックス

【サイズ】

S 　22～24ｃｍ

M　24～26ｃｍ

L 　26～28ｃｍ　

【カラー】

7色

【料金】

1足　1980円（税込）